こんにちはヨシオです。
日々桜が花開き新しい季節を感じますね皆さんも。きっと花見シーズンなのではないでしょうか。
さて、セッションを重ねて、慣れて過ごしてきたとしたらそれなりの経験を重ねてきたと思います。
そんなあなたがまず、気にかけそうな一つが
『使っている楽器のグレードを上げる』だと思います。
それなりに続けてきて経験を重ねてきたのなら、
例えばベースはこのが楽器。
ギターはギプソン!
サックスではセルマー!などブランドを知る機会も増え。
現状で始めた楽器からさらに手に入れて、より演奏してみたい気持ちになるかもしれません。
けれど、ちょっと待ってください!
果たして今のあなたにとってそれが本当にベストなのか?
中古から評価の高い楽器を手に入れるのが本当にいいのか?
逆に最初から新たに購入した楽器がいいのか?
今回はサックス楽器の視点からですが、私の私見を話してみたいと思います。
ビンテージサックスについて
ビンテージサックスとは、ある時代に特定の条件で作られたサックスのことで、現在でもジャズ系では高い評価をされている楽器のことを指します。
名称としては、『マークⅥ』『マークⅦ』を耳することがよくあると思います。
もともとサックスという楽器はベルギーのアドルフ・サックスさん(1814-1894)が発明し、それをヘンリーセルマーさんが楽器を展開し、中でも楽器メーカーとしてサックスが評価が高く、
Selmer社のサックスは現在サックスのブランドNo1でありSelmer(セルマー)はサックスの代名詞ともいわれてます。
そのSelmer社が1950-60年代にアメリカの工場で作られたサックスが、現在ではビンテージサックスとしては評価が高く、巷ではアメリカン・セルマー。略してアメセルとしてジャズ界隈では現在でも高い支持を得ております。
サックス本体のアメリカ仕様のラッカーのかけ方から。
開発された楽器の操作性が現在でも支持されており。楽器屋さんで見かけると状態の良いものですと100万を超えるものはざらです。
私のみ身近な人も、マーク6を持っている人は何人かおり指示しておりますが。
私自身は以下の理由で、初心者の方にはお勧めできないことをお話したいと思います。
音程が安定しにくい
先日、ファンキーサックスで有名なキャンディダルファーさんの記事を拝見したのですが、彼女もマーク6を使っているらしいのですが。
記事を読むと彼女の悩みは、ビンテージサックスの音程の安定がとても安定しにくいという悩みでした。
そのため演奏中は音程を常に気にかけているそうです。
ビンテージサックスの評価は、音の鳴りがとても素晴らしいという評価の反面、音程の安定性の悪さで苦労しているのを私の周りでもよく聞きます。
管楽器はマウスピースの抜き差しでも、楽器本体の温度でも音程は変化するのですが、ビンテージサックスは特に音程が変わりやすいと私の知り合いでも聞くことがあります。
ましてや、中古は通常前の持ち主が使用していた分、一定ながらある程度の癖が楽器に刻まれていることがあるとよく聞きます。
管本体などの金属疲労などの影響もあるかもしれないのですが、
実際にそれが、楽器自体の魅力として評価されることもあります。
逆に新しい楽器ですと、逆に最初の吹き始めは楽器が新しすぎるため、、
楽器自身が慣れていくのに時間がかかることをよく聞きます。
逆にその慣らしに楽器本体が馴染んでいくと、自分仕様の楽器として馴染んでいき、楽器の操作性が増えていくことがあります。
新楽器と中古の特徴についてはまちまちですが。
その中で中古としてのビンテージ楽器は、関わる人によってはあまりのレスポンスの良さに、この楽器以外は使えないとおっしゃる方もいるかもしれません。
しかしながら、それを上回る中古楽器のピッチの安定性のなさはかなり演奏する人を苦しめるようでした。
Selmer以外で音程が確かなサックス楽器で評価が高いのは、YAMAHAやヤナギサワですが、あまりにビンテージサックスはピーキーなセッティングなので、初心者には扱いずらいと思います。
初心者の経験からしたら、より操作性のよい楽器と。
より音程があっている楽器を私は推奨します。
憧れで、一度は手にしたい楽器ですが。ピッチに正確でより反応が良い楽器がよい楽器と思いますので、初心者の方はぜひビンテージサックスに惑わされずに自分に合った楽器。すなわち正しいピッチを出しやすい楽器、音の響きが豊かだと思う楽器を手に入れましょう。
今日はこの辺で。
明日が楽器の選定について話したいと思います。