プロはどんな練習しているのか?レクチャーレッスン後編②

こんにちはヨシオです。令和になって早一か月ですがいかがお過ごしでしょうか?4月末にいった椎名豊さんのレクチャーコンサートから一か月以上たち早いものですね。って伝えたいことが有り余って遅くなってしまいました。

前編中編後編①との後、10分ほど休憩となり再開しました。

場所がセルマージャパンのホールであることから、サックス奏者の方が多いわけなのですがお客さんから、マックスイオナータさん(テナーサックス)と

ピエリック・ペドロンさん(アルトサックス)へ、一番皆が知りたいであろう質問になりました。

プロであるサックス奏者の皆さんは普段はどんな練習しているかなど。

聴いていて改めて、納得した内容だったのでお伝えしてみます。

Q&Aにてご紹介したいと思います。(以下敬称略)

Qプロは普段の練習は何してるの?

マックスイオナータ:

(英語でしたが)a lot of feeling…
重要な練習は特にしていないで、いきなり曲を練習する。
スケールとかエクササイズ的な練習はしていない。

ピエリック・ペドロン:

思いついた曲に対して難しいキーで反応しにくい曲を練習している。
(というようなことを英語で話してました。訳さないで進めてしまいましたが。)

これを聴いて共通しているなと感じたのは、9年以上前にアメリカのテナーサックス奏者のジョシュアレッドマンさんが開催した大久保の石森管楽器でのワークショップに参加したのですが。

同じく普段どんな練習している?という質問に対して、いきなり曲を練習する。ライブでやろうとしてできなかったことを集中したり、スケールとかだけとかはやらない…との返事だったのを思い出しました。

けれど、これを額面通り「そうなんだ、じゃあ別にスケールとかやらなくてもいいんだ」と受け取るのも少し事情が違うともおもいます。

それはプロである彼らはおそらく、スケールなどの理解は初期の頃にきっと寝ても覚めてもすぐに出せるぐらい練習していた経験の上で「今はスケール練習とかやっていない」といっているのだから。

今はいきなり曲を練習している。と言っているぐらいがちょうどいい解釈にアマチュアの自分としては思いました。

同じくピエリックさんのメロディ浮かんで演奏したときに難しいキーとか置き換えて練習していると話していたことは。

エリックアレキサンダーさんのワークショップでも、日ごろ浮かんだメロディをネタ帳としてあらゆるキーでも対応できるように常に考えていると応えていたことと共通していると感じました。

あらしい曲を演奏する前にやっていることは

ピエリック・ペドロン:

スタンダードだったら、今までの名演をたくさん聞いて覚える。そして、楽譜なしで吹けるまでに熟練する。

こちらも、アマチュアに共通するやり方ですね。アマチュアだとお気にりの奏者とかから研究するとよりモチベーションも続くのではないでしょうか。

オリジナルの曲の場合は、

自分がやりやすいハーモニーに解釈などに置き換えたりし、

実際の演奏の時に反応して演奏できる用に考える。

例えば、A♭マイナー7→B♭7だったら、Fマイナー7♭5に変えたり、Ⅱ-Ⅴに変えたり
難解なコード進行が続いていたら、Sus4とかディミニッシュなどに置き換えたり、裏コードとよばれる共通して使える音を探して、メロディを考えられるように意識しているとのことでした。初めての方は??な単語ですが。

ようは、会話の言語を自分のやりやすい言語に置き換えるような作業に似ているような気がします。(このコードなどの話は後ほど解説していきたいと思います。)

曲作りはどのようなことを考えているか?

ピエリック・ペドロン:

ピアノをよく聞き、ハーモニーからフィーリングで感じたものをメロディを探し出してるというようなことを話しておりました。

演奏を通じて、最初から繰り返し強調しているのは、周りの音をよく聞き、反応するということでしたが。

この場合も、ピアノを使ってハーモニーやコードの響きなどをよく聞いて、自分に取り込みやすいメロディを意識しているとの答えでした。

実は、自分は楽器経験は単音楽器…サックスしかないわけなのですけど。

ピアノ以外のパートでもピアノからハーモニーなど考えられるようになるのは絶対に必要だとのことでしたので、改めてピアノを理解してみようと今回思うようになりました。コードとかスケールとかだけでも。
ドラムでもサックスでもピアノが引けることで音楽的な座標を確認できる重要なツールということを伝えたかったのは聴いていて感じました。

こうした質問のあと演奏がはじまり、イタリアの夏風のようなさわやかなサックスの演奏を楽しみました。

最後に記念写真。本人嬉しそうで顔が緩みまくっておりますのでこちら失礼します。

4回にわたり書いてみましたが、あらためて音を聞いて反応するのがジャズだし、楽しさだなあと感じました。

そして、マックスイオナータさんの演奏が素晴らしい!

ブルーノートやコットンクラブに出演してほしいとファン的に思ってしまいました。

 セッションに行きたくなりましたね。今日はこの辺で。

マックスイオナータ氏と嬉しそうです。

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